エコ印刷研究会「エコ印刷チェックシート ver1.0」

エコ印刷の取り組みを効率的に進めるためのツールをご提案します。
印刷物の環境配慮は、従来の再生紙を中心とした活動から、環境影響を広く捉え、それぞれに対応した資材・製法の選定や、環境配慮表示によるコミュニケーションが求められるようになっています。

一方、環境配慮の多様化により、紙・インキの選び方、印刷仕様の決定・選定が複雑化しており、 環境対応を行いたいが、具体的にどうしたらいいのかわからないなど、取り組みを進める障害ともなりかねない状況です。

こうした観点から2008年10月、エコ印刷研究会では、印刷物の環境配慮仕様を一枚の紙に簡潔にまとめ、印刷発注や仕様確認の際にこれまでお使いの注文書や仕様書と合わせてお使いいただくことで、エコ印刷の取り組みを促進する「エコ印刷チェックシート(案)」を作成しました。この程いただいたご意見等を元に修正を行い、「エコ印刷チェックシート ver1.0」として公開いたします。

チェックシートの内容

印刷物の3大環境負荷といわれる「森林問題」「大気汚染」「リサイクル」、それぞれに対応する資材や製法を一覧しています。またそれに次ぐ課題として、「地球温暖化対策」「印刷事業者の選定」「環境コミュニケーション」の3つの項目も設けました。

印刷物を制作・発行される際に、各項目に対応するそれぞれ1点以上を選択いただくことで、印刷物の環境負荷低減に資することができます。

取組内容は、グリーン購入法、グリーン購入ネットワーク、エコマーク、日本印刷産業連合会などの各種基準・ガイドラインを参照の上、設定し、1スターから3スターまでの3段階に分けています。
1スターは全ての印刷物に適用すべきレベル、2スターは目指すべきレベル、また3スターは普及率などの問題がありすぐに達成するには難しいが将来的な方向性として積極的に採用すべきレベルとしました。1スターだから低次元という意味ではありません。できるだけ多くの印刷物が環境配慮型として制作・利用され、それらが広がり持続的に改善されていくことで大きな成果となると考えています。


エコ印刷研究会「エコ印刷チェックシート ver1.0」
(クリックすると別画面で開きます)

利用方法

印刷物を制作・発行する皆さんで特に指定のある場合はあらかじめチェックを入れた上、また希望のない場合はそのまま、取引先印刷会社に渡し、その他の項目を選択してもらってください。

できるだけ印刷物の企画・制作段階など早い時期に印刷会社に相談いただくとスムーズに進行できます。

印刷仕様決定後、あるいは製造後、選択いただいた内容が分かるようにチェックを入れたチェックシートを受け取って管理してください。


合わせて「エコ印刷証明書」もご活用ください。


(2008年10月21日)